逗子駅
徒歩10分
椎間板ヘルニアは治せますか?
…という投げかけには「No」としか答えられないのが私達、整体という代替医療従事者なんです。
「治せます・治ります」と言った時点で法律的にアウトなんです。
昨日当院にみえた新患さんは、2年前に腰痛で動けなくなって救急車で病院に搬送され、整形外科では「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された方でした。
当時は手術・入院を拒み、保存療法で数週間ほど仕事を休んでなんとかしのいだらしいです。ところが、当然のごとく腰痛は再発して、今回はちゃんと治したいという一心で当院に来院されました。住所は横須賀市佐島からです。友達から「ここが
良さそう」と勧められての来院だそうです。40代・男性 三浦の魚市場で働いておられる方です。腰に負担がかかるお仕事ですよね。
最初の検査では立位からの前屈も後屈も全くダメで、腰が曲がった状態で車から降りて入ってこられました。
問診~検査~施術とやっていきながら、この痛みの原因がヘルニアによる神経圧迫だけではなさそうなことに気づきます。
なのでそのまま骨格の歪みを調整しつつ硬くなった筋肉を緩めて全身の調整が整うと…「あれ?さっきと全然違う先生!
ずいぶん楽になりました」と来た時のきつそうな顔が笑顔に。
その後、椎間板ヘルニアの機序(どのような経緯でこの状況に至ったのか説明)と今後の注意点と本人にやってもらいたいストレッチについてお伝えして…今後数回通院していただくよう促して終了です。
今回のこの事例で伝えたいのは…医師から椎間板ヘルニアだとか脊柱管狭窄症だとかの診断を受けたとしても、それはあくまでも画像から判断される診断名に過ぎない。痛みの原因が必ずしも「ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」によるものとは限らないという事実です。
多くの場合、その本人の生活様式が腰に負担のかかるような体の使い方をし続けた結果、腰痛を引き起こすというケースが圧倒的に多いのが現状です。なので、そういう身体の使い方を見直して改めてもらえれば、ここで一旦痛みが治まった腰痛が再発するようなことは避けられるということです。
このように、体の不調や痛みを、病院で治療してもらうか整体でとってもらうかはご本人の自由なので、そこは、どうぞ信じる道を選択してください。いずれにしてもそのかかった医師や整体師の力量・見立て力・診断力にかかわることは間違いないと考えます。
…ここから先は僕のつぶやきです。
今回のこの男性に話を聞いていく中で、彼の家庭環境を聞いてびっくりでした。「僕、single fatherなんです」と言うんですね彼が。
僕は彼の2回目以降の予約を入れるために彼の都合とか聞くわけですよ。そしたら「保育園に朝7時に下の子を預けて、上の二人を両親の家に送っていってそれから仕事場に直行するんです」てなことを言い出すから「なんでやねん?」「いや~実は1年前に離婚して妻が家を出て行きました」と。
「えっ?こどもいくつなの?」「一番上が幼稚園の年長男児、二番目が同年中男児、一番下が2歳になったばかりの女児」なんだって…。
いやぁ…ここまで聞いただけで、めちゃくちゃ同情しちゃいました。涙は出なかったけど、この青年の「優しそうな顔」に向き合うほどに、「えっ? なんで? あなたとっても優しそうじゃん。なんでそんな小さな子3人もいるのに? 信じられな~い」って一瞬思いました。
思いましたけど…僕自身も15年前に、当時高校生と中学生の娘二人を母親の元に残して離婚した男なので。なんとも言い難い気持ちになりました。それでも僕の場合は娘たちにも僕の気持ちを聞いてもらって相談して「お父さんの気持ち解かるよ」って(本心はとても辛かったんだと、今考えると思うけど)そう言ってくれたから。その言葉に助けられるように20年間暮らした元妻と離婚しました。
人にはそれぞれいろんな事情と生き方、考え方があるわけで…誰が悪いとか正しいじゃないくて。誰も責めちゃいかんよね。
大切なのは、今、この現状をしっかり受け入れて、その上で自身の生き方で「生きる」ことだと思います。顔晴れ~(^_^)
いずれにしても、この男性の腰痛は、その3人の子供たちのためにもなにがなんでも治さにゃならぬ…みたいな☺ そんな気合い入った一日でした。
よく治療家対象の勉強会やセミナーでは「患者に同情・同調しちゃいけない」(心を奪われないように)みたいな話を聞かされたりするので、僕も極力、そのように努めているんだけど…どうしてもダメですね。ついついその方の背景に寄り添ってしまう自分がいます。
だからやっぱ僕は、自分自身の力量を大きくして生きていかないと。こんな風にあの人のこともこの人のことも…っていろんな人生に寄り添ってると、またパンクしちゃうかもです。教師を辞めた時がそんな感じだったから💦
だから僕は、力量・キャパを大きくするために、心と身体をいつも健康に保って、笑って楽しんで一日一日を過ごしていかなくっちゃと…
あらためて思った次第でございます🤣
今日は椎間板ヘルニアの話から患者さんへの同情・同調の話に移行しちゃいましたが、最後まで読んでくださって有難うございましたm(_ _)m
#今日の写真は記事とは関係なくて、当院の2階に1カ月ほど滞在中のアルゼンチン大使館職員さんご夫妻・朝のBeachwalkingです。Backは江の島&富士山!
尚、この男性には今回の投稿について許可を頂きました。有難うございますm(_ _)m
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